ナイト・グライダー

ゆるやかに坂を滑り落ちてゆく、こんがらがっている
滑り落ちている、とはいっても決してマイナスではないのだ、同時にスピードは加速


まっすぐ、
飛翔


もつれ合って、
卑小
矮小


目に見えないぐらい小さくなっていく
きらきら光る金平糖のようだったよ、と釣り目がちな少年はかんらかんら笑った


今日も夜空に光らないこともない、その度に耳の奥で、かんらかんら、聞こえて来るんだ
彼が誰だったかもう思い出せないな