泣くほどトンネルは長く暗く、断線したヘッドフォンから特殊な位置に配置されたギターだけが耳障りに鳴っている。


汚して


震える声で、彼女確かにそういった


いちばん綺麗なところに連れて行って


もう声は震えてなくて
ぼくは彼女の手を取って走り抜けようとしたんだ

きみにはぼくじゃなくちゃ、だろう?