パペット


掻き抱いて、掴み取ったシーツにチルアウト
僕らが生きた世界はゆがんでゆく
(言うまでもないことだね)


依存性の強い君はさながらアルコール
甲斐性はある僕は君をシーツでくるむ。くるんでゆく
君というアルコールで、消毒
(言われてみれば当たり前だね)


白に溺れてゆく君
手を伸ばして掴み取ったシーツ
残念それはもう僕のだから
息ができない、と君は言った
(何も言わなくていいね)


何も言わないでね
何も言うなよ


そりゃあ、そうさ
シーツを貼り付けた君ができたにすぎない


シーツは皺だらけで
君の湿度が残って
(ぬくもり、とは言わないね?)
僕はそれを酷く不愉快だと思った。