言葉遊び〜めくら編〜


しぬほどしにたいよるはたまにやってきて

ふたつの肺をごっそりと満たす



私には真夜中なんてやってこなくて

夜中のつぎはもう夜明け



小文字と大文字と顔文字について口論をし

半ば喧嘩別れとなったその夕方

それでも私は君が好きだときづく



折れたヒールをハンカチにくるんで

君の家のポストに置き去りにしよう

爆弾だと思い込めばそれはきっと爆弾で

こっぱみじんの君の眼球を貰いにいく計画



そんなことを考えて溜息を吐いたら

ふたつの肺はからっぽになったので

私は妄想にふたをした。