この世はまるで死体だらけでやりきれないね
みんないづれ死体になるし、みんなまだ死体になっていないだけのはなしなのよ

彼女は泣いて僕の目の前で手首を隠したのはフェイク
セックスのときに見えた太股の傷が僕と彼女のリアル


愛してくれないの?
アボカドサンドを嘔吐しながら彼女は手首を引っ掻いた
あたしはいらないこなの、呟いていた
彼女の美しくない裸体と傷だらけの心がキャラメルのように僕の中で溶ける


「生きていたいと、思わなくても」